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2026/06/11 17:00

【FUJI ROCK FESTIVAL '26】で見逃せない、グローバルに飛躍する日本人アクト5組

 【FUJI ROCK FESTIVAL '26】は、日本人ラインナップの充実度という点で近年まれに見る当たり年だと言えるのではないだろうか。27年ぶりに苗場へ帰還するパンクの伝説=Hi-STANDARD、世界規模でリスナーを拡大し続ける藤井 風、米ビルボード・チャートで存在感を放つ新世代のXGまで、その顔ぶれは実に多彩だ。世代もジャンルもスケールも異なる5組だが、それぞれがまったく別の文脈から“世界との接点”を獲得してきた。当日のタイムテーブルを組む際に、ぜひこの5組も押さえてほしい。

<Hi-STANDARD>
2026年7月24日(金)@GREEN STAGE

 結成35年を迎えた今なお、日本のパンク・ロックを象徴する存在として揺るぎない地位を保ち続けているHi-STANDARD。1991年に結成された彼らは、1990年代半ばにアメリカの<Fat Wreck Chords>と契約。NOFXらとツアーを重ねながら、グリーン・デイやザ・オフスプリングのオープニングも務め、パンク・ブームのど真ん中で国際的な支持を築き上げていった。1999年のアルバム『MAKING THE ROAD』は、現在も英語圏のメロディック・ハードコア・シーンで語り継がれる金字塔だ。

 自主レーベル<PIZZA OF DEATH RECORDS>を立ち上げ、日本のDIYパンク・シーンの中核であり続けてきた彼らのフジロック(苗場)への帰還は、1999年以来実に27年ぶりとなる。会場が一体となって英語詞を叫ぶシンガロングは、Hi-STANDARDのライブでしか味わえない唯一無二の体験だ。ストリーミング以前、日本のロックがいかにして海を越えたのか、その原風景を体感できるライブになるだろう。

<ASIAN KUNG-FU GENERATION>
2026年7月24日(金)@WHITE STAGE

 “日本語で鳴らすギター・ロック”が世界基準で通用することを証明してきたASIAN KUNG-FU GENERATION。2002年にインディーズ・ミニアルバム『崩壊アンプリファー』を発表して注目を集め、翌2003年に同作をメジャーから再リリースする形でデビュー。『NARUTO』『鋼の錬金術師』『BLEACH』といったアニメ作品との強い結びつきを通じて海外リスナーも着実に増やしてきた。

 2026年は結成30周年。その節目に、巡ってきたフジロックでのステージ。アニメやプレイリスト経由でアジカンを知ったリスナーにとっても、山々を背景にしたキャリア総括的なセットは、“日本のロック”というカルチャーの核心に触れる絶好の機会になるのではないだろうか。

<藤井 風>
2026年7月25日(土)@GREEN STAGE

 今、もっともグローバルなアピールを持つ実力派日本人アーティスト、その筆頭が藤井 風だろう。J-POPが内向きになりがちな構造を軽やかに飛び越えながら、2020年の「死ぬのがいいわ」が、2022年にアジア圏のみならず欧米も巻き込むバイラル・ヒットを記録。一気に海外リスナーを拡大し、活動のフィールドを世界へと押し広げてきた。2025年には、米LAで制作された自身初の全英語詞アルバム『Prema』をリパブリック・レコードからリリースし、Billboard JAPAN総合アルバム・チャート“Hot Albums”で3作連続1位を獲得した。

 そして2026年4月、【コーチェラ・フェスティバル】への初出演を果たした直後、満を持してのフジロック初登場となる。ネオ・ソウル、ゴスペル、R&B、日本的な民謡感覚までを自然に溶け合わせたサウンドと、YouTube弾き語り時代から変わらぬ卓越したピアノ・プレイ。繊細な感情表現と圧倒的なスケール感を同時に成立させるライブが、苗場の山々とどんな相乗効果をもたらすのか、想像しただけで鳥肌ものだ。

<XG>
2026年7月25日(土)@WHITE STAGE

 現在、米ビルボード・チャートで強い存在感を放っている日本発のアクトのひとつ、それがXGだ。2022年のデビュー以来、グローバルで次々と新たな記録を刻み続けてきた。米ビルボード“Hot Trending Songs”チャートでは日本人アクト初の1位を獲得。2026年1月の初フルアルバム『THE CORE – 核』は米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で93位を記録し、前作『AWE』(175位)から大きく順位を更新し、自身初のTOP100入りを果たした。初のワールド・ツアーは35都市、47公演で約40万人を動員。2025年の【コーチェラ・フェスティバル】では、Saharaステージのトリという大役を務め上げた。

 2度目のワールド・ツアー【XG WORLD TOUR: THE CORE】の真っただ中で実現する、フジロック初出演。切れ味鋭い英語でのラップ、隙のないフォーメーション、圧倒的な熱量を放つステージ演出。その完成度は、もはや“世界基準”という言葉だけでは収まりきらない。近年のフジロックにおいて、もっともグローバルな文脈と直結した日本人ポップ・アクトと言っても過言ではないだろう。そんな7人が鳴らす現在進行形のポップ・ミュージックが、苗場の大自然に解き放たれたとき、どんな化学反応が生まれるのか。見逃せないステージになること間違いない。

<平沢進+会人>
2026年7月26日(日)@GREEN STAGE

 日本の音楽史においてもっとも異質で、分類不能な存在のひとりといえる平沢進。1979年にP-MODELを結成し、テクノポップ/ニュー・ウェイブの最前線を切り拓いた後、1989年からはソロ活動を本格化。エレクトロニカ、アート・ポップ、アンビエント、プログレ、ワールド・ミュージックなどを横断しながら、どこにも属さない独自の音楽宇宙を築き上げてきた。海外では今敏監督による『千年女優』『妄想代理人』『パプリカ』のサウンドトラックや、『ベルセルク』映像作品の楽曲で広く知られる存在だ。『パプリカ』主題歌「白虎野の娘」が、【第79回アカデミー賞】で<歌曲賞>のノミネート候補となったことも、その国際的な評価を象徴している。

 2021年のフジロックに続いて、今年は「平沢進+会人」名義で登場。レーザー・ハープ、テスラコイル、祭礼的なアトモスフィア、そして半世紀近くにわたり生み出されてきた膨大な楽曲群。そのすべてが交錯するステージを目撃した観客の多くが虜になり、熱狂的な支持者へ変わっていくのも珍しくない。今回は巨大なGREEN STAGEを舞台に、どのような“儀式”を見せてくれるのか。フジロック史に残るであろうパフォーマンスに期待が高まる。


◎公演情報
【FUJI ROCK FESTIVAL '26】
期間:2026年7月24日(金)、25日(土)、26日(日)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
INFO:FUJI ROCK FESTIVAL
https://www.fujirockfestival.com/

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